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ライ麦というミライ

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「天寿菜菜米 あさひ」は、私たちの提唱する天恵暮らしの中でも主役の1つ

となっています。

食糧自給率の低い日本の中で、さらに、最後尾グループに入るかのような京都

府の自給率。ここ、亀岡の地においても、それを象徴するかのように遊休農地

が増えています。

農業に従事する者の平均年齢が上がっていくこと自体は、致し方ないことです。

ただ、農業を営むことに積極的な若者たちが増えて来れていないのは、京都の、

あるいは日本が抱える大きな課題に直結していると考えています。

これは農業に限ったものではありません。漁業もまたしかりで、そうした第一

次産業人口が確実に減り、また、農業では使われなくなった土地が痩せてしまっ

てどんどん使うにも簡単に使えない土地になったり、

さらに望ましくないこととしては、その土地が未来においても食糧を生産できな

いような使われ方になっていくこともあります。

 

本当に未来の子どもたちに私たちは「生きて行くための財産」を残すことができ

ているのでしょうか。

現代の日本人にとって、主食は「米」だけでなく、むしろ、米以上に「パン」が

広がっているのも事実です。

小麦類(あるいはグルテン)についての捉え方はいろいろありますが、それはそ

れぞれの立場で考えられることはあるとして理解はできるものと考えていますが

食料の自給という観点から考えると「パン」もまた今では日本人にとって大切な

「主食」になってきているならば、天寿菜菜としては、米以外にも主食を育てる

環境を開拓しようと決心してから、ようやく今、「ライ麦」を手掛けています。

このライ麦のルーツは、なんとオーストリアへとさかのぼりつながっていきます。

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もうひとつの未来が育っています。」

天寿菜菜

受け継いだ『たね』と未来

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はじまりの『たね』

天寿菜菜のライ麦の種は、オーストリアのマックス・フェルナー&マリコ・フェルナーさん御夫妻から頂きました。

旦那さんはオーストリア人、マリコさんは東京の方で、日本人です。

私が聞いていた経緯は、この亀岡市とオーストリアのクニッテル市が姉妹都市提携している関係から亀岡市長がオーストリアへ行かれた際に通訳がマリコさんで、田舎暮らしがしたいと言ったら国際交流の形で亀岡市へ来ませんか?と市長から仰ってもらい、この亀岡市へ期間限定(3年)で住んでおられた間に他界した妻の幸子と知り合い、仲良くしていただき、ファームハウスNaNaにて色々なイベントを開催しました。

 

クリスマスイースターパン作りなどもその中の1つで、その際に、オーストリアライ麦を育ててみないか?と言って頂き、種を譲りうけて栽培し始めた次第です。

種そのものは、オーストリアグラーツ市の農業者が利用する老舗の種屋さんからのもので、100年強代々続いている、本場オーストリアライ麦の由緒ある種です。(ドイツでも同種のライ麦栽培されているそうです。)

オーストリアから日本へ、人と人の出会いと共鳴し合った中で譲りうけた伝統あるライ麦の種。

この代々続く種を、この地、保津で継承出来ればと思って今取り組んでいます。

本当のハイジの黒パンが出来るので、身体にも良く、何より天寿菜菜の構想で重要である「主食を育てる」という部分において、米とライ麦の二本立てで和洋の主食材料を育てることができれば、まだまだ先の話とはいえ、未来の食糧事情にとってわずかでも貢献できるのではないかと本気で考えています。

種取りは種蒔きの倍の量を確保する事を強く言われてきました。

植えた種が天変地異でもし全滅したら、もう翌年の種が無くなってしまうからです。

オーストリアやドイツでも、何年も何年もそれを継承していくためにも、必ずその様にしているとも言われてました。

ヨーロッパも大きな戦火や天変地異がある地域なので、種はとても大事に扱われているそうです。

私たち日本人にとっても、「食の未来」は最重要課題と言っていいと思っています。

それも、今ではなくて、未来のです。

未来のことだから未来で考えればいいというのは、

あまりに無責任ですよね。

もし未来に、食べ物を育てる土地が無くなっていたら?

そこに従事する人たちがいなくなってしまっていたら?

農業が消えていき、工業で食を賄う世界になってしまっていたら?

環境も、私たち人間の心や体も、一体どうなってしまうのでしょう。

今だからこそ、今と未来を見据えた「何か」を、ひとりひとりの人間が考えることができたら、そこから豊かな国が育っていくような気がしています。

その未来の希望の1つとして、私はこの「天寿菜菜 ライ麦」を育て、継承できるひとりとなることを決めたのです。

まだまだ収量は少ないですが、もしご興味のある方は来年に向けてのお話も共有できると思いますので、一度お問い合わせくださいませ。

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