
『無施肥』に挑む
農薬不使用、そして無施肥へ。

2025年産のお米は、「令和の米騒動」と言われる現象で全国的に、かつ品種に関わらず高値となりました。
天寿菜菜 あさひ米も前年度より価格を上げざるをえない状況となったのですが、
実は、全国的な流通状況に伴う値上げの背景とは異なり、純粋な米作りに必要なモノ等の高騰が100%の理由となっています。
もともと農薬は不使用ですから購入はいたしません。
そして私ひとりで作っていますので人件費も上げたりすることもありません。
ただ、肥料やエネルギーコストは上がり続けています。こと、エネルギー関係はまだまだ上がり続けるであろうどころか、2026年は特にその世界的事情がさらに突き上げてくる感が否めません。
私だけでなく、日本の農家が農家として続けられるための適正な利益確保というのは、大事なテーマだと考えてきました。
しかし、今はそれだけの理由ではないどころか、またさまざまな世界事情からのコストアップが、再び利益を確実に圧迫している状況であることは米農家だけの懸念材料ではないと思っています。
コストがかかり続けることは不可避であるのは事実なので、実は2025年度産では、私としても初めての試みをやってみました。
それが「無施肥」でした。
これまで使っていた有機肥料をやめて、今一度、自然のチカラを最大限に活かした米作りに挑戦してみたのです。
頭の片隅には、もちろん懸念はありました。
「収量が落ちたらどうしよう」「品質や形状に差が出てしまったらどうしよう」
しかし、その結果は、収量の差はほぼなく、まさに自然の恵みと言える「あさひ米」が育ったのです。
さらなる挑戦。
「水」を整える意義。
わかりやすくするために、無施肥で米を育てる前提とした場合、大事な要素は「プラス要素をどう作るか」「マイナス要素をどう減らすか」というのがポイントとなってきます。
そこで改めて基本に立ち返り、そのポイントとなる2つの要素の改善を試みました。
それが、「水」(プラス要素増)と「ジャンボタニシ」(マイナス要素減)の取り組みでした。
【水】
亀岡の水は非常に良いと言われていますので、米作りだけでなくさまざまな水を使う産業はその恩恵を受けていると言えます。
米作りは正に重要な期間は水とともにあるので、特にその水の恩恵は大きいと言えます。
しかしながら、「亀岡は水がいいから」という概念にどこか甘えていた部分というか、だから「水は何もしなくていい」という意識があったのは事実かもしれません。
そこで、「米を育てる者として、本当に『水』最善を尽くしているか」というところに着目し、日本古来の水の浄化方法である「炭」を田への水路入口に設置し、そこで不純物の吸着を試みることにしたのです。
「無施肥」という選択をした以上、「水」はこれまで以上に大きな存在になる気がしたのです。
人間も同じ。体に入れる水の質は、何よりも重要だと考えると、無施肥であるがゆえにここに労力とコストを惜しんではいけないと考えました。
【ジャンボタニシ対策】
毎年、あたり前のように目にしていたジャンボタニシ。
特に大量に発生すると田植え直後の柔らかい稲の苗の段階では甚大な被害となり、収量に大きく影響します。
そこで、今一度、ジャンボタニシの田への「流入」を防ぐことにテマヒマをかけることにしました。
田へ水を引く入口に炭と同じく、タニシ対策のネットを全箇所に設置。
シンプルですが、そこを今一度丁寧にやっておくことで、結果的に「マイナス要素減」としていくことができました。
『安心とともに、
さらに美味しく』を目指して。
今は天国にいる妻とともに、「安心・安全」とともに「美味しさと作り手の誇り」も両立させることをあきらめずに米づくりをやってきました。
毎年毎年、いろんな課題とも向き合いながらの孤軍奮闘を繰り返す米作りではありますが、妻とともに形にしたかった「天恵くらし」・・・天の恵みとともに、あらゆる命に感謝して生きていく暮らしをさらに実現するためにも、あるいは、召し上がっていただける皆さまにもそれを感じていただけるような天寿菜菜 あさひ米これからも作り続けて参ります。
どうぞよろしくお願いします。







